舞台「十二夜」音楽制作記④から続く
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本稽古開始からめまぐるしく日々は過ぎ…
というのも、今回の私の業務は作編曲、音楽監督、本番演奏(パーカッションのエキストラ)のみならず。稽古場演奏(キーボード、パーカッション、マンドリン)、楽譜製作&浄書、バンドマネジメント、マンドリン指導など多岐に渡り、完全なるワンオペ状態。
この方法を選択したのは他ならぬ自分なので後悔はないが、気が休まる暇がない。普段はおいしいものを食べることだけを考えてのんびりマイペースに暮らしているのでギャップが…ね。
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森さんの創作現場は熱く刺激的で面白い。
きっとこのワクワクは開幕まで、いや開幕後も続くだろう。私も音楽家としてやれる限り尽力したい。
語弊を恐れず言うなれば、森さんはおそらく過去(数時間前)の自分にすら問題提起している。月並みな表現になるが、芸術に満足というゴールは無い。千利休の教えで私の座右の銘の一つに「一より習い十を知り 十より帰る元のその一」という格言があるが、森さんを見ているとそんなことをしみじみと思ったりする。
そして殊更に思うのは、きっとシェイクスピアもそれを体現する芸術家だったのだろうな、ということ。クラシック音楽もそうだが、優れた芸術家の作品というのは懐が深い。解釈しだいで幾通りにも展開させられる夢がある。
畏れ多くもその一端にチャレンジさせてもらえているこの機会を、幸せに思う。
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⑥につづく